2009年11月25日

フランスの恋〜ミシェル・サルドー「恋の病」 Michel Sardou - La Maladie D'amour

ミシェル・サルド−「恋の病」、Michel Sardou - La Maladie D'amour(ラ・マラディー・ダムール)。この歌はズバリ【癒しの歌】です(笑)。「恋の病」にかかっている人、かつて、「恋の病」にかかり傷ついたことがある人、そして、今でも「恋の病」から立ち直れないでいる人に捧げられた歌です。この曲が心の奥深くから暗い思いを光の世界に引っ張り出してくれて、溶かしてくれます。なんちゃって(^_-)

初めてこの歌を聴いたとき、感動で涙が出たほどです。フランス的な美しい調べと歌詞。力強く、誇り高く、美しく、生命力と生きる喜びに満ちあふれている。その調べが「恋の病」で打ちのめされ、傷ついた心の奥底までしみ込んで、生きる喜びを呼び覚ましてくれる!


「恋の病」、パワフルな歌なのに、サラッと歌っているところ、ミシェル・サルドー、すごい!そして、サルドーの声、セクシー!

この歌を聴くたび、フランスの真髄(しんずい)、フランスの美しさ、フランスの生命力が私の中に流れ込んで来ます。ちとオーバーかな(^^ゞ

何年も前、まだフランス語がよくわからなかった頃、初めて聴いた時は(聴き取れた単語が限られていたので)、恋に落ちた女性が「恋の病」のせいでエネルギー過剰になって(狂って?)走ったり歌ったりしている(爆笑)。
Elle court elle court 彼女は走る、彼女は走る
Elle chante elle chante 彼女は歌う、彼女は歌う

さらに
soixante dix-sept ans 77才 
les cheveux gris 灰色の髪

この2つの単語から

恋の病に落ちたフランス男:
「君が77才のおばあちゃんになって
髪の毛が白髪まじりになっても
僕は君をずっと愛し続けるよ!」

(熱い!熱すぎ!もうこのセリフ、やけどしちゃうよー)
とフランス男が愛を熱く熱く語っている歌だと勝手に想像(笑)。

それで、アー、なんてフランス男は恋に熱くて、ステキなんだ!しびれるー!さすが、愛の国、アムールの国フランスね!いや〜ん、私もこんなに熱烈に愛されたーい!なんて思って、この曲聴きながらひとり密かに想像をめぐらして楽しんでいたのです(笑)。。まったく、自分の想像力のたくましさに苦笑でござんすよ。


Elleを人間の女性のことだと勘違いしたからでした。ここで Elle(彼女)といっているのは、「恋の病」そのものでした。「恋の病」(La Maladie D'amour)が女性名詞なので、それを指す代名詞は、Elleなのです。フランス語のお勉強になりますなぁ。。シャンソンの歌詞は!

フランスのラジオ局に懐メロばかり流している局があるけど、この歌「恋の病」(La Maladie D'amour)はよくかかっています。1973年に世に出て、フランスで大ヒット。それだけではおさまらず、世界中で大ヒット。

日本では日本語の歌詞に書き換えられて、沢田研二さん(ジュリー)が「愛の出帆(1977)」というタイトルで熱唱。歌詞の意味、フランス語オリジナルと日本語では全く違います(笑)。さらに日本語の曲は、テンポがオリジナルよりゆっくりなので。。力強さ、生命力、快活さがマイルドになっているように感じます。

日本語の歌詞は愛の賛歌。つらい人生で生きる望みを失っていた人に出会いが訪れ、恋が芽生える。その恋が愛に変わり、その人の心を救い、生きていく勇気を与えられたというのが日本語の「愛の出帆」。「恋の出帆」でないところが日本か。。愛は静かで広がりと未来があるけど、恋は激しく消耗と終わりあり?

フランス語オリジナル「恋の病(La Maladie D'amour)」は、「恋の病」とはどういうものか、ということを色々表現。恋とは、人を走らせたり、歌わせたり、一生苦しめたり、泣かせたり。「恋の病(La Maladie D'amour)」は「恋」という名の熱病のようなインフルエンザ?に罹ってしまった時の症状・苦しみをフランスらしく詩的に美しく情熱的に表現している歌でしょう(笑)。

La rivière insolente Qui unit dans son lit Les cheveux blonds les cheveux gris

恋(のエネルギー)とは、つまり傲慢な川(のエネルギー)のようなもの。ブロンドとロマンスグレーをベッドの中(川床)で結ばせる。普通の精神状態では起こりえないことが恋の病にかかると起こるという例えで、年齢差など(その強いエネルギーで)飛び越えさせてしまうということ。

そして「恋の病」が癒されるのは、その苦しみが頂点に達した時だといっています。Mais le plus douloureux c'est quand on en guérit これ以上耐えられないというところまで、「恋の病」に苦しむと、潮がさっと引くように、突然、「恋の病」は消えてしまうのでしょう。高熱が何日か続いて、ある日突然さっと下がるように。。

「恋」という名のインフルエンザウイルスのようなものは、人間をぎりぎりまで苦しめると満足して消滅するようDNAプログラミングされているのでしょうかね。

この歌「恋の病(La Maladie D'amour)」が世界的に大ヒットしたのは、誰もが「恋の病」にかかったことがあり、苦しんだ体験があるからでしょう。もちろん、私もあり。そして現在進行形で「恋の病」に苦しんでいる人には、いっそう切実に迫って来る歌なのではないでしょうか。

それにしてもフランス人は7才から77才まで(De sept à soixante dix-sept ans)「恋の病」に罹る国民なのねぇと驚くやら感心するやら。。恋多きフランス人!

「恋の病」(La Maladie D'amour)の作曲家=ジャック・レヴォー(Jacques Revaux)は、もうひとつ、世界的に大大ヒットした有名な歌の作曲者でもあります。その話はまた次回。




Paroles : Michel Sardou et Yves Dessca
Musique : Jacques Revaux

Elle court elle court
La maladie d'amour
Dans le coeur des enfants
De sept à soixante dix-sept ans

Elle chante elle chante
La rivière insolente
Qui unit dans son lit
Les cheveux blonds les cheveux gris

Elle fait chanter les hommes et s'agrandir le monde
Elle fait parfois souffrir tout le long d'une vie
Elle fait pleurer les femmes elle fait crier dans l'ombre
Mais le plus douloureux c'est quand on en guérit

Elle court elle court
La maladie d'amour
Dans le coeur des enfants
De sept à soixante dix-sept ans

Elle chante elle chante
La rivière insolente
Qui unit dans son lit
Les cheveux blonds les cheveux gris

Elle surprend l'écolière sur le banc d'une classe
Par le charme innocent d'un professeur d'anglais
Elle foudroie dans la rue cet inconnu qui passe
Et qui n'oubliera plus ce parfum qui volait

Elle court elle court
La maladie d'amour
Dans le coeur des enfants
De sept à soixante dix-sept ans

Elle chante elle chante
La rivière insolente
Qui unit dans son lit
Les cheveux blonds les cheveux gris

Elle court elle court
La maladie d'amour
Dans le coeur des enfants
De sept à soixante dix-sept ans

Elle chante elle chante
La rivière insolente
Qui unit dans son lit
Les cheveux blonds les cheveux gris

Elle fait chanter les hommes et s'agrandir le monde
Elle fait parfois souffrir tout le long d'une vie


沢田研二さんの「愛の出帆」です。


愛の出帆―LA MALADIE D`AMOUR

訳詞:竜真知子 
作曲:Jacques Levaux 
編曲:服部克久

星座に導かれて
二人は今 光の海へと
果てない夢を胸に
涙すてて旅立つ今こそ

あなたの愛が私を包む 
嵐さえも恐れない
逆巻く波が二人の行くて
さえぎろうと負けはしない

二人の空を染めて 
涙色の夜が明けていく
この世の果てまでも 
船を出そう二人は今こそ

くじけそうになり
生きる望みさえ
見失った私だった
あなたに出会いしみじみ思う
生きていて良かったと

二人の空を染めて 
涙色の夜が明けていく
この世の果てまでも 
船を出そう二人は今こそ

星座に導かれて 
二人は今 光の海へと

あなたの愛が私を包む 
嵐さえも恐れない
逆巻く波が 二人の行く手
さえぎろうと負けはしない

タグ:恋の病
【フランス音楽の最新記事】
posted by マダム・エスカルゴ at 09:12 | パリ | Comment(1) | TrackBack(0) | フランス音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私が中学2年の頃だったか、ラジオからこの「恋の病」がよくかかってました。初めてこの歌を耳にしたとき、意味はさっぱりわからずでしたがメロディーと題名ですっかりとりこになりカセットテープに録音して何度も聞いていました。その後LPレコードを購入し、歌詞を見てその意味をやっと知ることができました。やはりいい歌でした。
同じ頃、「空と海と太陽と」もラジオで知り、これも探しに探しLPレコードを見つけ購入したものです。
なお、家には父が買っていた「パリ祭」「サ・セ・パリ」「シャルル・トレネ」がありフランスの歌は小さい頃から聞き慣れていました。
その後、私はミレイユ・マチューの「愛の信条」を知り、彼女のファンになってしまいました。
今ではyou tubeでミレイユ・マチューもミッシェル・サルドゥも簡単に探すことができ、映像とともに歌声を楽しめるのでいい時代ですね。
フランス生活エンジョイしてるんでしょうね。うらやましい限りです。
ご主人はフランスのお方なんですね、わたしの妻はアメリカンです。
Posted by TAK KUBOTA at 2011年09月23日 21:59
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